小畑 直仁さん
小学6年生
まにわ里山留学特集_後編 〜第一期留学生・ホストファミリーの声〜
- 2024年度の長期コース留学生である小畑直仁さんにも実際の生活の様子を聞いてみました。
- インタビュー:小畑 直仁さん(小学6年生)
- 長期コースに参加しようと思ったきっかけは何ですか?
- まず最初に去年の夏に中期コースで来て、そこで楽しいなってなって。そこから新しいところに行って全く今と違う環境で何かしてみたいなってことで来ました。
- 中期コースでは何が面白かったですか?
- やっぱり自然の中でみんなと遊んだりとかですかね。木工工作が特に楽しかった記憶があります。
- 長期コースのプログラムで、ここはいいなって思うところはどういうところですか?
- やっぱりその地域の家庭に本当に住んで、普段のやっていることとかが分かったりとか、ちょっと慣れるのが大変なんですけど、新しい友達ができたりとかが楽しいです。
- なかなか慣れないなと思った部分は何かありましたか?
- 寒暖差や花粉が激しいとかですかね。あと、人と人との接し方の感じ方みたいなのが近いというか。「こんにちは」をよく言います。岡山の市内ではマンションが多いこともあって、意外と地域の人と「こんにちは」の機会がないので。人と人との距離感が違います。温かいというか、そこがいいなって思いました。あ。あと意外と何でもできたりするのがいいですね。
- 中和での生活で何か自分の中で変わったこととかあります?
- やっぱり身近に自然が多いので、自然の強さというか、良い面をたくさん感じます。自然のありがたみというか。例えばなんか、水々しいというか、歩いてて気分がいいというか、空気がきれいな気がする感じがします。朝方の空気とかは特に気持ちいい感じがしますね。
- ホストファミリーとの生活は慣れましたか?
- 普段の生活は優しくしてもらっています。僕はもともと朝食はパンやコーンフレークみたいなものを食べていましたが、逆にこっちは毎食、朝昼晩、米で、味噌汁で、ちょっと慣れないっていうのはあります。どっちかというと洋食料理の方が食べやすいかな、、と。がっつり和食です。でも、美味しいです。
- 里山留学に興味を持っている人たちにメッセージを下さい。
- ちょっと苦しいときもあるんですけど、今までと違う経験ができるので必ず何かのためになると思います。
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- 2024年度長期コース、留学生受け入れ先のホストファミリー・三船かずこさんに、小畑直仁くんとの生活の様子を聞いてみました。
- インタビュー:三船 かずこさん
- 留学生を受け入れる前心掛けたことはありますか?
- とりあえず元気で、病気とか怪我とかせずに過ごしてもらうことぐらいで、あと環境を整えてあげることですかね。初めてのことですし、子供を育てたって言ったらだいぶ前になりますので、忘れちゃったりもあるし。久しぶりの子育てをやってみよう!っていう感じでしたね。
- 直仁君が来たこの半年間で、ここ変わったなっていう部分はありますか?
- 背は伸びましたよね。背は伸びたし、時間を守れるようになった。130くらいでしたけど、今はそれじゃ小さくて、今140とか150を着るようになったけど、背は伸びたなって。靴も大きくなったし。
- ご自身のお子さんを育てたときとは違いますか?
- 私は看護師の仕事をしていたので、子どもとは直仁君みたいに関わっていなくて。昼間、仕事をしていて、夜勤もありましたし、父と母や近所の方々にいろいろとお世話になっていました。
ですので私が子どもとほんとうの意味で接するのは、直仁君が初めてかもしれないですね。 - ホストファミリーをしていて喜ばしいと思うことや楽しいなって思うことありますか?
- 直仁君は好きなものじゃなくても、おいしかったら、これおいしかったですって言ってくれるところでしょうかね。また今度作ってみるねって言って、次食べるかと思ったらそうでもない。でも一度はね、褒めてくれるんですよ。褒めてくれるってやっぱり嬉しい。あと、いろんなこと聞いたらたくさん話をしてくれることですかね。学校でどうだったっていう話もしてくれる。
- ホストファミリーをやってみようかなって思う方にアドバイスはありますか?
- 一番最初からの主人との話で、「来る者は拒まず、去る者は追わず」みたいなところは決めていましたね。ですので最初から肩肘を張らずに受けられたらいいんじゃないかなと思いますよ。一つ言うとやっぱり自分の体験したことがいい刺激になるというか、思い出にもなっていくでしょうし、精神も鍛えられるでしょうし。自分も得るものは多いと思います。
改めての子育て世代になったっていう感じです。楽しいですよ、本当に。 - ------------------
- 編集後記
- 三人のインタビューを通して感じたことは、まにわ里山留学が単なる「地方体験」を超え、深く温かな人とのつながりを育む場であるということでした。
小畑さんが自ら選んだ冒険心と成長意欲、彼を見守る三船さんの温かなまなざし、そして地域と都市が共に成長する未来を描く大岩さんの情熱——それぞれの思いが地域の方々と交わり合い、世代や背景を超えた強い絆を育んでいます。
里山での日々は、都市では得られない学びと成長の場を提供するだけでなく、ホストファミリーや地域に新たな活力をもたらしています。
今、まにわ里山留学を通じて、新たな物語がこの地から紡ぎ出されています。
それは「この星のみんなといっしょに」手を取り合い、共に成長し、希望に満ちた未来を築いていく物語です。
物語の主人公は一人ではありません。
この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひまにわ里山留学の現場に足を運び、あなた自身の五感で直に体験してみてください。
ひと、しぜん。ともに生きる原点をたどって。 - (聞き手・編集 池田 将)