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しゃぼんだま

共に育ち続ける

令和5年4月より郷育魅力化コーディネーターとして活動している、秋田智恵子です。
私は、長らく医療現場で勤務してきましたが、自分の子育て中の多くの躓きや葛藤を通して、こどもの育ちや親である自分自身の育ちについて興味関心を持つようになり、6年ほど前から、大人自身がよりよく生きていける伴走活動を始めました。また、3年前からは教育系NPOで一斉休校の時に始まったオンラインプログラムの中で保護者伴走に関わり、保護者の居場所について仲間たちと模索しています。

そのような背景から、私が普段主に行っている活動は、生涯学習課に事務局を置く家庭教育支援チーム「ふらっと」の活動伴走、学校教育課管轄の教育支援センター「白梅塾・城北塾」訪問と真庭市不登校について考える会「ひまわり」の開催伴走などです。

今年度、真庭市内では、こどもたちの「育ち」の環境を考える動きが起きています。
真庭市初になる民間の認定こども園の建設が始まり、令和6年度の園児募集が始まりました。園からの保護者向けの説明会が何度か開催されていましたが、こどもたちの「やってみたい」を育んでいく保育や、特別な活動ではなく、日常生活の中にからだづくりに繋がるような園舎の設計になっているようです。また、義務教育の中で大切にされている、対話的で主体的な学びに繋がるような、こどもたちの対話の時間も大切にされるようです。

そして、公立の保育園・こども園でも、市の事業を活用して、身近にある自然を活用した保育活動を行っている園があります。自然に出ていくことは、時に危険を伴うこともありますが、五感を使ったその経験が、こどもたちの危険回避能力や好奇心、向上心、郷土愛などを育てていくのではないかと思っています。

保育園、こども園での学びや経験と義務教育の繋がりは、途切れることのないこどもたちの成長の上ではとても大切になってくるのではないでしょうか。

本年度、真庭市教育委員会は「こどもの居場所づくり事業」として、真庭市内にプレーワークという視点を持ち、こどもたちの「やってみたい」を引き出し、その姿を見守れる大人を増やす活動を行っています。(まにわあそびのわプロジェクトなど)こちらの活動の詳細については「あそび・しぜん体験」のカテゴリーブログで紹介をしていきます。是非そちらのブログでチェックしてみてください。

話を私が伴走させていただいている活動に戻しましょう。
私は、家庭教育支援チーム「ふらっと」の活動の中でも「遊び」を通して子育ち・親育ちの活動サポートをしています。

7月には、北町公園を会場に、11月には遷喬小学校を会場に「遊びの日」を展開。大人がプログラムを提供するのではなく、こどもたちの興味を引き出し、「やってみたいことをやろう」と一緒に楽しむ時間を過ごしました。また、七輪を囲み保護者同士の交流が生まれていました。

このイベントに関わったスタッフや参加された大人の方からは、「それやっちゃダメ!」「やめなさい!」という声が聞こえてこない時間だったという感想が多くありました。
普段、周りへの配慮などから、ついついこどもたちに、「ダメ・やめて」を言いがちになりやすいですが、「ここはやっても大丈夫。いっしょにやってみよう。」というメンバーに囲まれた環境の中では、大人自身も心にゆとりが生まれるのかもしれません。

また、これまで定期的に行っていた、「おしゃべり広場」に加え、今年度は小中学校の参観日などに合わせて校内で行う「出張 おしゃべりカフェ」をチーム員が中心になり提案、実施を行っています。ここでは、保護者同士の繋がりが生まれ、悩んでいるのは自分だけではないと感じられるようです。

こどもたちは、学校・家庭・地域で沢山の方と関わりながら育っていきます。そこに関わる私たち大人もこどもたちと共に育っていくことが大切なのではないでしょうか。

この「子育ち・親育ち」のカテゴリーでは、今後、こどもの育ちに関わる情報や活動紹介、こどもに関わっている親・大人の学びに関わる情報をお伝えしていきます。

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家庭教育支援チーム「ふらっと」について
広報まにわ2023年6月号 特集ページ
https://www.city.maniwa.lg.jp/book/list/book90.html
真庭市ホームページ
https://www.city.maniwa.lg.jp/soshiki/53/41592.html
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秋田智恵子(真庭市教育委員会 郷育魅力化コーディネーター)

 

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