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地域と学校とPTAで知恵を出し合う

本年度より真庭市内の小中学校全校には、学校運営協議会と地域学校協動本部が設置されています。

学校運営協議会ってなに?
コミュニティ・スクールって耳にするけど?
地域学校協働本部ってなに?

と地域のよってはまだまだ馴染みが少ないかもしれません・・・。
制度についての詳細は参考サイトをご覧いただき、参考にしてください。

参考サイト:文部科学省運営「学校と地域でつくる学びの未来」 
https://manabi-mirai.mext.go.jp/index.html
コミュニティ・スクールとは(学校運営協議会を設置した学校)
 地域学校協働活動とは

一言で言うと、この制度を上手く利用して、学校を中心とした地域コミュニティの活性化と子ども達を地域で育てていきましょう。という活動かと。

そんな学校運営協議会と地域学校協働本部ですが、各学校ごとの取り組みとして会議や研修会が開催されます。

今回はそのなかから、落合中学校で開催された学校運営協議会のメンバーと中学校職員の皆さんの合同研修にオブザーブ参加させていただきました。

研修会の内容

・講演会
▼演題:子どもを真ん中に据えた地域と学校の連携
    ~「荒れない学校」をめざした岡輝中学校区の取り組みから~

▼講師:森谷 正孝先生(元岡山市立岡輝中学校校長)

森谷先生の岡輝中学校での取り組みをステップに分けてお話いただき、当時の取り組みに関するテレビ取材の映像を視聴しました。

当時の岡輝中学校には学校・地域・家庭で感じる共通の課題があり、それを学校だけの問題、家庭だけの問題にせず、地域にも協力をしてもらいながら、改善していかれたそうです。

印象に残った取り組みは、地域の方が学校の空き教室でシニアスクールを開講し、週に数回中学校の学び舎で、中学生と共に過ごしていたことです。
シニアスクールは入学式があったり、給食があったりと本当に学生のような活動になっていました。

また、中学校だけの課題ではないということで、中学校区にある保育園・幼稚園・小学校・高校と連携したり、地域の活動単体との連携をして、中学校区のイベントをされていたり、0歳から15歳までの繋がりある子育てのための冊子を作られたりされているお話でした。

・グループワーク
講演会の後、教員の皆さんと学校運営協議会の地域住民メンバーとが混ざり、いくつかのグループに分かれて、自己紹介・今の子ども達から感じる事・今後子どもたちに身に付けてほしい力・それを育むために必要なことなどについて様々な意見が交わされていました。

私は、グループの中には入らず全体の雰囲気を拝見していました。
どのグループも活発な意見が交わされ、ご自身の考えを言葉にされ、良い悪いでジャッジするのではなくお互いの意見を大切にされている様子を感じました。

グループワークの中での話題

「子ども達に身に付けてほしい力」
・自立心
・大人と対話できる力
・生きるための最低限の力
・自己決定できる力
・他人の力を借りる力(人に頼れる力)
・そのままでいいと気づき、その良さを伸ばせる力
など

「そのために必要なこと」
・教員と学校運営協議会のメンバー・地域の方がお互いに話すこと
・団らん的な交流
・地域にある学校間の繋がり
・住んでいる地域の魅力を知る
など

今回はあくまで意見出しの状態ですが、ここからどのように変化されていくのかがたのしみになりました。

参加された方の声

学校運営協議会の委員
「普段あまり学校の先生とお話しする機会がないので、今日はお話する時間がもててとても良かったです。また、お話を聴いてもらえて良かったです。」

教員
「地域の方とのコミュニケーションの第一歩になったように感じました。目的は同じでも、切り口が学校と地域とで違うことに気づくことができ、そのすり合わせをしていく過程で、何ができるか、どのような取り組みができるかを考えることができたように思います。講師の先生のお話の中にもあった、中学校区内の園や学校の連携が進むためにはお互いに知ることが大切でそのためにもいろんな話をしていく機会を持つことが必要だと思いました。」

今回の学校運営協議会の委員と学校職員が共に学ぶということによって生まれるものがあり、それが子ども達や地域の活性化に繋がっていくといいなと思いました。
そして、忙しい中でも顔を合わせて言葉を交わすことの大切さを感じた時間でもありました。

研修を見学させてくださった、落合中学校のみなさまありがとうございました。

文責 郷育魅力化コーディネーター 秋田智恵子

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