
【前編】地域で一緒に遊ぼう!『遊びの日』の魅力 ~家庭教育支援チームふらっとの取組~
おこさんは、外遊びしています?
おこさんは、遊びをつくれていますか?
「あそび」がこども達の成長にも、大人の繋がりづくりにも大切と始めた生涯学習課の取組「まにわ あそびのわプロジェクト」の一つである「遊びの日」。
※まにわ あそびのわプロジェクトとは:市民と行政が協働して、遊びの機会づくり、遊びに関する調査等を行っています。こどもたちが幸せになり、大人もゆるやかにつながれる、そんな〝遊びの輪〟を一緒につくるプロジェクト。
遊びの日とは
遊びの日では
こども達の成長に大切な「経験」「体験」を提供する場。
こども達も保護者も地域の人も、ゆるやかに繋がれる場。
1人ひとりの「やってみたい」を実現できる場。
・こどもたちが、屋外遊びや仲間との遊びの面白さを感じる場
・子育て中の保護者同士が集い、つながりを作るきっかけづくりの場
・大人とこどもの居場所
そんな場作りから、地域の家庭教育力の育成を支援する「遊びの日」の紹介をします。
「遊びの日」の運営主体は真庭市家庭教育支援チーム ふらっと。
初回開催は、2年前の2023年3月18日(土)。
場所は真庭市立中央図書館でした。
ふらっとが定期開催している、「おしゃべり広場」の拡大バージョンとしての開催。

チーム員にとっても初めての事で、どのように運営したらよいか?何を準備すればよいか?について、真庭市中央図書館の西川正中央図書館長や(一社)はにわの森の大岩功さんにアドバイスをいただきながら開催しました。
当日は、七輪と落ち葉プールを用意し、参加者が食べたいものを持ちより、参加者同士がお裾分けしながら場が出来上がっていきます。


初開催のこの日、会場に足を運んでくれた方は約120人でした。
それ以降、少しずつ開催の形を変えながら、一年間に3回、定期的に開催を行ってきました。
「遊びの日」今年度の取組について
今年度の取組の中で、大切にしたことは、「地域を巻き込む」こと。
そのために
・開催場所は、チーム員の居住地にある小学校にする。(こどもたちが自分たちの足で来れる場所)
・チーム員から地域で活動中の団体に声掛けをしてもらい、運営メンバーとして参加してもらう。
・真庭市内でプレーリーダーとして活動されている方にアドバイザーとして参加してもらい、運営メンバーの事前会議や現地視察を行う。
・当日は、運営メンバーですべてを準備するのではなく、参加者と共に遊びを広げていく。
・開催後振り返りをする
このようなことを大切にしながら開催しました。
取り組みを始めて3年目になる今年度は、市内2か所の小学校で開催しました。
開催の様子を、前編・後編に分けて報告します。
第1回
6月29日(土)
遊びの日@八束小学校

これまでの遊びの日を経験したチーム員から「是非自分の地区で開催を!」と声が上がっての開催。
チーム員が、学校の施設利用に関して学校とやり取りしたり、当日運営協力してくださる方に声掛けをして下さたりと、地元の各方面に声掛けをしてくださいました。
開催前に当日運営に関わる皆さんとの打合せ。
活動の目的や思いを共有し、当日どんなことをするか?について、こども心になってアイデアを出し合います。
「こんな事してみたいな」
「これは面白いかも」
そんな話をしているメンバーの瞳はとても輝いていました。
印象的だったのは、「雨が降ったらどうする??」について考える時
「体育館も使用可能だけど、どうせ水遊びするし、外遊びでいいんじゃない!?」
という声が聞こえてきたこと。
雨=室内遊びの概念を超えた想像力に脱帽でした。
迎えた当日の様子
雨の心配をしていたのが嘘のような、雲一つない晴天に恵まれました。
当日の運営メンバーは
家庭教育支援チーム、八束小教職員、蒜山地区学校運営協議会、シニアクラブ、蒜山地域学校協働本部、プレーリーダー
様々な立場の皆さんと一緒に活動しました。
準備してある「火おこし体験」できる道具を使って火おこしからスタート。
やってきた小学生が、一生懸命火おこしをします。
しばらくすると、煙が上がり、火種ができてたき火と七輪の火が起きました。
「オレやったことあるし」と自信を持って行っている姿はとても逞しく
起きた火に入れる薪を割っている子たちも、「オレ得意かも」「薪割り名人じゃな」と自信に溢れた声が聞こえてきました。


遊びはどんどん展開していきます。
普段の学校生活ではできない斜面を使った遊び
スムーズに滑らないこともあるけど、こども達同士で、「こうするともっと滑るよ!」「こっちの方がよく滑るよ!」など工夫をしながら楽しんでいました。
水遊びの遊び場も自分たちで作ります。
ブルーシートと竹を使い、プレーリーダーと一緒に作り上げ、入れ替わりながら遊びます。


密かに人気だった遊びは「ロープ」
運動場の真ん中に、何の変哲もないもないロープを置いておく。
ただそれだけでも、こどもたちは遊びに変えていきます。
そして、一人が引っ張り出すとワラワラとこどもが集まり、綱引きが始まる。
しばらくすると、散っていく・・・
そんな繰り返しをしていて、その様子を見ながら「何が面白いんだろうなぁ」と大人びた発言をする子もいました。

そして、そんなこども達に負けない大人の皆さんも続出
「こども達と絵本に出てくるお餅のせんべいを食べたくて!!!」と準備してくださった地域の方
竹を持ち込み、竹で、おいしい炊き込みご飯を作ってくださる地域の方々
学校の竹馬を修理してくださった地域の方
それぞれに遊んでいるこども達を見守りながら、七輪を囲んで会話の弾む保護者のみなさん




大人も、こどももその場にあるもので、思い思いに遊んでいる姿はとてもほほえましかったです。
校舎と運動場全体を見渡せる高台で話していた小学生の女の子の言葉
「今日は沢山のこども達が遊んでて、学校が喜んでいるみたい!」
が私の心に突き刺さりました。

参加者の感想
参加者の皆さんに感想をお願いしたら、イラストや言葉で沢山の声が集まりました。

振り返り
運営に関わってくださった皆さんからは
・こども達の持っている「チカラ」を見ることができた
・こどもたちはもちろん、大人も楽しそうで良かった
・こども達の声がしていてよかった
・一人暮らしの方も参加して楽しんでくれてよかった
など嬉しい声が沢山聞こえてきました。
とはいえ、梅雨の合間の暑い日だったので、熱中症の心配や木工体験でのノコギリ・金づち・釘の扱いについての心配の声も聞こえてきました。
地域の方を巻き込み共に作り上げた、「遊びの日」
真庭市教育委員会のすすめている、コミュニティ・スクールや地域学校協働本部の動きの一つとしても今後の可能性を感じる時間となりました。
後編に続く
お問い合わせは
真庭市家庭教育支援チーム ふらっと
事務局:真庭市教育委員会生涯学習課内 (藤木)
〒719-3292
岡山県真庭市久世2927-2 真庭市役所本庁舎3階
0867-42-1094
(文責:郷育魅力化コーディネーター 秋田智恵子)