教職員と地域学校協働活動推進員がともに話し合うm-CoCoA研修会議を開催
真庭市内の小中学校の地域連携担当者である先生方と地域学校協働活動推進員が一同に研修を受ける機会を設け、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進について熟議を行う研修会を令和6年11月26日(火)に勝山文化センターにて開催しました。学校教職員と地域学校協働活動推進員が一緒に研修を受ける場はこれまでで初めての試みとなりました。
講師に、岡山県教育庁生涯学習課地域学校協働活動アドバイザーの安田隆人先生をお招きし、「コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進について」と題して、ご講演いただき、その後ワークショップを実施しました。
前半のご講義では、学校運営協議会の在り方や地域と学校の連携・協働の可能性、寄島学園での実践事例の共有など、大変参考になるお話をいただきました。中でも、学校支援から協働にレベルアップするためのヒントをたくさんいただけたように思います。また、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進が学校改革のツールとして重要であることにも触れていただき、地域・学校それぞれの視点で教育活動を捉え直すよい機会となりました。
↑安田先生によるアイスブレイクの様子
和気藹々とした和やかな雰囲気を作っていただきました。
熟議が新たなアイデアを創出
後半は、楽しいアイスブレイクに始まり、学校教育課程と地域資源をかけ合わせた、新たな地域協働活動を創出するワークショップを行っていただきました。実際の学校現場でもプロジェクト企画の際に応用が利く内容で、効果的な地域連携・協働が期待できる活動内容の立案に繋がるアクティビティでした。4~6名程度が1グループとなり、熟議を交わすことで、地域や学校種を超えて情報交換をしながら活動が進められました。(みなさん、大変楽しそうでした!)
最後は、ワールドカフェ方式で、各グループのアイデアを見て回り、「いいね!」と思ったアイデアにシールを貼り付けていく作業を行いました。「面白い!」「なるほど~」「確かに!」と会場内からは参加者同士の明るい声が聞こえ、終始参加者も笑顔が絶えない研修会となりました。
<参加者アンケートより>
~感想(一部抜粋)~
・ワークショップを私の関係する学校関係者(運営協議会など)でもやってみたい。
・ワークショップでも色々な意見を聞くことができ、勉強になりました。地域と学校で行う活動だけでなく、学校が行う活動、地域が行う活動も、地域全体の目標達成のためのものであれば地域学校協働活動になるというお話にハッとさせられました。
・ワークショップで様々なアイデアが出て、それらの意見をまとめていく活動は大変楽しく、有意義でした。学校での今後の活動の参考にさせていただきます。
・学校の先生方とワークしながら、色々と話せたこと、大変良かったと思います。担当の学校においても先生方やこども、保護者も含めて話し合ってみたいと思いました。
・数人で対話をしながら、1つのことをやり遂げる楽しさがありました。学校運営協議会でも、同じような方法で対話ができそうです。ありがとうございました。
・先生方も労働時間に制約があり、地域にしても高齢化で人の世話をする人、役をする人がいないのが現実。しかし、こうやって積極的、前向きな人達の集まりから出てくるアイデアは貴重だと思う。出来るか出来ないかわからなくても、トライする価値はあると感じた。
・コミュニティ・スクール等、推進していくことについて、1人で悩んでいたが、多くの方々とコミュニケーションをとることで素敵なアイデアを頂くことができました。すぐにとは難しいですが、次年度に向けて取り組んでいきたいと思いました。
・頭を柔らかくしてグループで考えることができました。こどもたちも交えて今日のようなワークショップができたらと考えます。
・グループワークで、わいわいと話していると、1人では考えつかなかったアイデアが思いついたり、やってみたいなと思うことに出会ったりすることができました。学校現場はとても忙しいですが、地域とともにすることで、楽になることもあったり、学校だけで行うより、もっとこどもに深い学びをもたらすことができることが色々ありそうだと思いました。
・何もない所からアイデアを出していくことで、グループでのコミュニケーションが深まりました。今までのように「学校がお願いし、地域が引き受ける」協力という形ではなく、「共に考え、話し合う」きょうりょくが大切だと思いました。ありがとうございました。
・推進員だけでなく、教職員の方の参加があり、これも良かったなぁと思います。学校との協力、意欲がないと前に進まないので。
次なる1歩へ
大切なのは、研修をした後にどんなアクションを取るかということだと思います。学校と地域が目標を再確認し、対話を通じて課題を解決していく場を設ける、学校外へ視野を広げる、地域の担い手育成に取り組むなど、今回の研修会を通して、何か1つでも既存の活動がさらにパワーアップしたり、新たなアイデアで学校・地域がともに活性化されるきっかけとなったりすると嬉しいと思っています。
生涯学習課では、日々悩みながらも、活動にご尽力いただいている地域学校協働活動推進員のみなさまや学校教職員のみなさまが、学校と地域の連携・協働のためのヒントを得られるような研修会を今後も実施していきたいと考えています。ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
(文責:郷育魅力化コーディネーター 森年雅子)