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余野小学校が子ども・保護者・教職員・地域住民と意見交換会を実施

令和6年11月18日(月)に余野小学校で意見交換会が開催され、郷育魅力化コーディネーターも参加させていただきました。この会には、余野小学校5・6年生、保護者、教職員、地域住民、中高生、地域おこし協力隊など、さまざまな年齢・立場の方々が参加されました。

余野地区は、令和6年度、全校生徒12名の小規模校。地域にとって、大切な財産である学校を核に、多様な人たちと意見交換をしようと30名を超える方々が集まり、有意義な時間となりました。

テーマは「余野・余野小のいいところ」

今年の意見交換会は、「明るい余野地区の未来を考えたい」という学校・地域住民の願いから「余野・余野小のいいところ」を再認識することを目的に実施されました。ワークショップの内容は、校長先生、教頭先生、学校運営協議会会長、地域学校協働活動推進員、郷育魅力化コーディネーターがアイデアを出しながら、構成されたものです。当日は小学生も参加するため、和気藹々と意見交流できる仕掛けについても、事前に話し合われました。

20年後の余野小学校で過ごす、「最高の1日」を考えよう!

当日は、校長先生から学校での取組や今回の意見交換会の目的が共有されました。その後、地域学校協働活動推進員の藤田亮太氏から、コミュニティスクールの概要や、ワークショップのグランドルールなどが説明され、全6グループで交流が始まりました。

最初にアイスブレイクが行われましたが、どのグループも負けん気が強い…(笑)。大人たちも前のめりになって、楽しんでいました。その後、余野・余野小学校のいいところを付箋に書き出し、大きな模造紙に貼り付けていきました。余野のよさを生かした、20年後の未来を考える時間になると、やりたいことがたくさん出てきて、妄想が膨らみます。世代を超えた野球大会、川遊び、グランピング、肝試し…。「こんな1日を過ごせたら最高だよね~」とワクワクが止まりません。一方で、「これはすぐにでもできるかも!」といった、新しい発見も。

余野のよさ、余野小のよさを言語化し、再認識していく中で、地域外からの参加者からは「余野ではこんなこともできるんですね~」「余野には、そんな特技をお持ちの方がいらっしゃるんですか!?」という声もあがり、参加していた子どもたちも誇らしげでした。

<参加者の感想>
・どの班も同じようなスケジュールができていて、それは皆が余野の良さを理解しているからだろうと思いました。
・今あるものを見つめ直し、当たり前だと思っていた「余野の良さ」を再発見できたように思います。
・良いところと悪いところは表裏一体。悪いと思い込んでいるところも視点を変えれば素晴らしい魅力になるのだと皆が気づけば、余野がさらに輝くと思います。
・余野小学校を特別校として全国から入学可能とし、児童には自然体験を通じて生きる力を養う学校になってもらいたい。
・未来を考えることも大切だけれど、今(今日参加している)の小学生たちにどんなメッセージを送ることが出来たのか…。今日のグループワークがやっただけにならないように、何か次のアクションにつながってほしいです。
・余野の自然、伝統行事、人間関係をずっと大切にしたいと皆が考えていることを確認できたように思います。こんな環境で子どもを育てることができる魅力を皆に知らせる機会を増やしていけるといいと感じました。

そして、子どもたちは「最高な1日ができあがってすごくうれしかったし、皆の意見のおかげでいろいろな発想ができたので楽しかったです」と感想を残してくれています。

単に意見を交換するだけでなく、共通のテーマで地域の未来をさまざまな視点から捉える機会はそう多くありません。世代を超えて、考えやアイデアを共有することで、まさに「温故知新」、新たな1歩を踏み出すきっかけが創られたようにも感じます。

郷育魅力化コーディネーターとしても、地域と学校が一体となって進める教育活動を今後も応援したいと考えています。

(文責:郷育魅力化コーディネーター 森年雅子)

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