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樫邑小学校で学校運営協議会主催の「KASHIMURA未来会議2024」を開催

真庭市立樫邑小学校の学校運営協議会主催で「KASHIMURA未来会議2024」が令和6年11月15日(金)に開催されました。樫邑地区内外より約30名が集まり、学校を核とした地域づくりについて対話が深められました。

教えて!樫邑小学校のイチオシ活動

樫邑地区も人口減少が進んでいる地区の1つです。令和6年度、全校児童9名という小規模校ならではの取り組みや、地域と学校が一体となって推進している教育活動などを「もっとブラッシュアップしたい!」という強い願いもあり、今回、郷育魅力化コーディネーターの森年がファシリテートをさせていただきました。

今回の協議では、「できれば地域外の人にも対話に参加してほしい」、「若者の意見も取り入れたい」といった学校と地域の想いもあり、真庭市内を広く活動拠点としている郷育魅力化コーディネーターのメンバーや地域おこし協力隊の方、市内で活動している教育NPO団体の職員など地区外からもたくさんの方にご参加いただきました。

KASHIMURA未来会議では、はじめに、樫邑小学校の全体的な教育活動について校長先生よりご説明いただき、その後、各グループ(全部で6グループ)で「イチオシ活動」をピックアップしました。各グループで出てきた「イチオシ活動」は、「きらきら発表会」(2グループ)、「運動会」、「PTA活動」、「子ども主催のイベント」、「子どもと大人の共学」でした。それぞれ、とても素敵なイチオシポイントがあるのですが、対話の中で、

・つながりのある活動(子ども同士・大人同士・子どもと大人・地域と地域・地域と学校・地域と家庭・学校と家庭・家庭と家庭 等)
・子どもたちがいきいきとしている活動
・大人たちもいきいきとしている活動
・とにかく楽しい!

といった共通点も見えてきました。

その後、「イチオシ活動」をさらに素敵なものにしていくために、「無責任アドバイス」の記入をお願いしました。この「無責任アドバイス」は、学校に深く関わっている参加者も、地区外の参加者も、どんな提案をしてもよいという大前提のもと、アイデアを出し合うものです。会議の中で、活動の内容に関することやPRに関すること、そして新たなアイデアなどやってみたいこと、面白そうなこと、あったらいいのに…と思うことなど、「無責任にもほどがある!」とツッコミたくなるほど、たくさんの素敵な意見が出されました。会議中の大人たちのとっても楽しそうな様子や身を乗り出して対話をする姿は印象的でした。

<参加者の感想(抜粋)>
・いろんな人のいろんな意見が聞けた。
・樫邑って愛されているんだなと感じた。
・若い人の参加があったので嬉しかった。
・イチオシポイントがばらけていたことに驚いた。いろいろな取り組みが評価を受けている証。
・やりたいことや可能性が意見として出るのはよいことだと思う。
・未来会議を続けていけるとよい。
・今後は、学校のことだけでなく、樫邑地域全体のことをみんなで考え、協議できるとよい。

KASHIMURA未来会議の様子

会議をしたら終わり…ではなく

よくありがちなのは、会議をして満足してしまい、実現に至らないというループです。そうならないためにも、子どもたちの声を聴くことも重要なことです。後日、子どもたちに会議の内容を伝えていただき、「イチオシポイント」と「無責任アドバイス」を子ども目線でも考えてもらいました。無責任とは言え、このアドバイスの中には、今後実現しそうなアイデアだったり、工夫すればもっと面白くなる活動のヒントが隠れていたりします。こちらは樫邑小学校の廊下に掲示してあるので、ぜひ子どもたちの発想・アイデアを見に足を運んでみてください。

今回、ファシリテートさせていただくにあたり、学校の様子や地域の様子をたくさんヒアリングさせていただきました。学校の教職員と地域住民の方々にとって、樫邑小学校がなくてはならない存在であること、小規模校だからこその魅力を発信されていること、そして何より、子どもたちがいきいきと学習活動に取り組んでいることなど、現場でしかわからない熱量を感じることができました。

樫邑小学校は、廊下にびっしり子どもたちの作品(成果物)が掲示されています。学びの軌跡を垣間見ることができますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?(実は、樫邑小学校には大人たちの部屋もありますよ~)

(文責:郷育魅力化コーディネーター 森年雅子)

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